2023年05月01日

エクステリアの業種!必要な建設業許可とは!?この業種で役立つ資格を解説

エクステリアの業種!必要な建設業許可とは!?この業種で役立つ資格を解説

家の顔ともいわれる敷地内の家の外部の空間であるエクステリア。建設業では意外な業種に区別されています。ここではエクステリアの業種について解説します。エクステリアの業種が必要とする建設業許可やこの業種にあると便利な資格についてもまとめました。ぜひご一読ください。

1. エクステリアの業種

エクステリアあるいは外構とは、どちらも敷地内の家の外側の構成のことです。その家の「顔」ともいわれるエクステリアですが、建設業の分類の中でエクステリアや外構工事は「とび・土木工事業」の業種に該当します。

1-1. ほかの工事内容と重複する

建設業許可事務ガイドライン(2001年4月3日国総建第 97 号)の許可業種区分では、エクステリア工事は「タイル・れんが・ブロック工事」に属します。外構工事は「とび・土工・コンクリート工事(とび・土工工事業)」の中に入っているのです。

エクステリアを構成する外構にはいろいろな構造物があります。施工の実態をみると、各工事の内容はそれぞれ他の工事の内容と重複する場合もあります。

1-2. 一般住宅における具体的な外構工事とは

外構工事とは、たとえば門・扉、カーポートなどといった家の外側を構成する構造物を施工する工事です。たとえば下記のような構造物を施工する工事となります。

・ポスト
・物置・倉庫
・駐輪場
・フェンス
・照明
・ウッドデッキ・テラス など

1-3. 一般住宅におけるエクステリアとは

エクステリアは、敷地内の家の外側を取り巻く空間や環境の美観を飾る装飾的な概念の意味合いを含む工事と捉えられています。エクステリアの工事では玄関までのアプローチのデザイン、植樹、庭のデザインがあります。また門・扉や、カーポートなど、家の外部を構成物も含んだ空間の工事も含むでしょう。そのため業者によっては外構工事とエクステリアの工事をはっきりと線引きしていない業者もあるのです。国の定めるガイドラインでは業務は違いますが、ガイドライン中の工事業を兼ね合わせた技術者や、その経験を積んだ職人がエクステリアの施工を行います。

2. エクステリア業種に必要な建設業許可について

建設業に分類されているエクステリアの工事では建設業許可が必要なケースがあります。許可がなければ工事の契約ができない場合もあるのです。そこでここではエクステリアの工事に必要な建設業許可について解説します。

2-1. とび・土工・コンクリート工事業の建設業許可の要件

エクステリア工事は土木工事をはじめ、タイル工事や植栽、電気工事などいろいろな工事を積み重ねて完成します。建設業許可事務ガイドラインでは「とび・土工事業」の業種に該当するエクステリアの工事では「とび・土工・コンクリート工事業の建設業許可」が必要です。その要件は下記のとおりです。

・経営業務管理責任者
・専任技術者
・1級建設機械施工技士など指定の資格のうちどれかしら資格を保有する役員や従業員にいること
・該当する有資格者がいない場合は大学で指定の学科を卒業し3年以上の実務経験者がいる
・あるいは高校にて指定学科を卒業し5年以上の実務経験者がいる
・あるいはとび・土工・コンクリート工事業に関する10年以上の実務経験者が在籍している

2-2. 建設業許可

建設業を営むには、建設業の種類ごとに国土交通大臣か都道府県知事の許可が必要となります。請負金額が税込500万円以下の場合は、許可がなくても工事できます。通常エクステリア工事は500万円以下の場合が多いので許可は必要ありません。しかし税込500万円以上ならば建設業許可が必要です。エクステリア工事は、専門的な知識と実績、有資格者が必要で資格や実務経験がないと建設業許可は受けられません。

3. エクステリア業種に関わる職人・資格

ここでは、エクステリアの設計に関わるにはどのような資格や経歴のある職人が携わっているのか解説します。

3-1. 造園施工技術者

エクステリアは庭造りもします。また門扉から玄関まで続く通路をアプローチの周りには花壇を作ったり、シンボルツリーを植樹して楽しんだりする方もいるのです。たとえば目隠しのためにフェンスン代わりに庭木を植樹する家庭もあります。そのためエクステリアに関わる職人は、造園施工技術者の資格は有効に使える資格です。また造園関係の経験者も大いに活躍できます。

3-2. 土木施工管理技術者

土木施工管理技術者とは一般的な建築物においては道路、鉄道、ダムなどを施工する土木工事の現場で計画を立案し、監督・指導できる資格者です。

・構造力学
・土質力学
・コンクリート工学
・水理学
・測量

などの知識を持ち合わせています。個人の住宅のエクステリアの施工でこの資格は必須ではありません。しかし門扉の施工やアプローチの通路、カーポートの地面など、外構工事には何かとコンクリートが必要になるので、あると便利な資格です。資格はなくても土木工事の経験者であれば、エクステリアの業種で活躍できます。

3-3. 建築士

家を建てる際はハウスメーカーや建築士に依頼します。建築士の在籍する設計事務所に設計を依頼している場合、外構も合わせてコーディネートしてもらえます。建築士は建物の設計・工事監理を行う建築のプロです。法律知識やデザイン力もあります。

3-4. 照明

エクステリアの工事には照明器や電動ゲートなどの電設部品を取り扱う、電気工事の施工もあります。玄関や門扉まわり、アプローチを照らす灯があるだけでも、夜の家の印象の見栄えがガラリを変わり、防犯にも効果的です。これも必須ではありませんが、電気工事士の資格はエクステリア業種には便利な資格です。

4. まとめ

外構を含むエクステリア工事は、コンクリートやブロックを積み上げたり、庭造りも行ったりしますが、業種は「とび・土木工事業」です。そのためとび・土工・コンクリート工事業の建設業許可も必要です。また請負金額が税込500万円を超える場合は建設業許可も必要な業種となります。住まいの顔となるエクステリア業種は意外な業種でしたが、具体的箇所を考えると納得できる部分もあります。エクステリアの知識を広め、理想的なプランをご検討ください。

神奈川県横浜市の「株式会社心エクステリアデザイン」は、お客様のライフスタイルに合わせたエクステリアのご提案をしています。お客様の個性と理想をかたちにあらわすプロとして、プランニングの段階でより多くの可能性を探り、ご満足いただけるエクステリアづくりにこだわります。経験知識だけでなく豊かな個性を備えたスタッフが、真剣にお客様のエクステリアづくりを考えます。玄関アプローチ、カーポート、テラス、ウッドデッキ、フェンス、門・扉などお住まいのエクステリアの施工をご検討中の方はお気軽にお問合わせください。