2023年05月01日

DIYアドバイザーはどんな人におすすめ?試験やメリットについて解説!

DIYアドバイザーはどんな人におすすめ?試験やメリットについて解説!

家具が壊れたり、住まいが古くなったりすると、「修理を依頼したり、新しいものに買い替えるまでもない」という程度の場合、自分で直したいと思うことがあります。プロではない人が自分の力で補修したり、修繕したりする活動を「DIY 《Do It Yourself(ドゥ イット ユアセルフ)》」といいますが、この言葉を知っている人でも「DIYアドバイザー」という資格があるということを知る人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、「DIYアドバイザー」がどんな資格なのかについて解説します。

1. DIYアドバイザーってどんな資格?

DIYとは「自分でやる」という意味で、プロではない素人が自分でモノを作ったり、直したりする作業です。こうした活動を助けるのがDIYアドバイザーです。

1-1. DIYの歴史

DIYという言葉は、第二次世界大戦が終わったイギリスのロンドンで起きた「戦争によって破壊された街のかつての姿を自分たちの手で取り戻そう」という運動のスローガンとして生まれました。この運動はやがてアメリカへ伝わりレジャー、趣味の一つとして定着しました。その後、日本にもDIYという概念が入り、現在に至ります。

1-2. DIYアドバイザーとは

DIYをする人に対して指導したり、アドバイスしたりできる人が「DIYアドバイザー」です。DIYアドバイザーは「日本DIY・ホームセンター協会」が行う試験に合格し、登録することで認定されます。DIYアドバイザーはDIYを行う人たちに対して、適切なDIY用品の選び方や方法について相談にのるほか、講師としてDIYの指導をするといった活動を通じてDIYを普及させる、DIY作業による事故を未然に防ぐといった役割を担うとされています。

2. DIYアドバイザー資格試験について

DIYアドバイザーになるための試験では、どのような知識が問われるのでしょうか。

2-1. 試験の概要

DIYアドバイザー資格試験は年に1度行われ、その年の4月1日の時点で満18歳以上の人であれば誰でも受験できます。試験は一次と二次に分かれ、一次は学科、二次は実技試験となっています。一次試験は毎年1,000人ほどが受験し、合格率は45%前後です。二次試験は700人前後が受験し、合格率はおよそ60%程度です。一次試験のみ合格した場合は、翌年度、翌々年度の2回は一次試験が免除されます。

2-2. 試験で問われる知識

一次試験の出題範囲は、DIYで何かを作ったり、修理したりする時に必要な住宅設備機器やDIY用品、関連法規に関する知識などです。出題されるものには、大工道具(ノミ、金づち、のこぎりなど)や溶接工具(ハンダゴテなど)、接着剤や充填剤、木材、建材、床材、塗料など住宅設備に関するもの、建築金物(錠前やちょうつがい、クギやボルトなど)についての知識など、幅広い知識が問われます。
テキストを読んでもイメージがつかみにくい場合は、ホームセンターなどで売られている実物を目でみると覚えやすいでしょう。

二次試験の実技試験は木材、電動工具、住宅の補修の3問が出され、各10分の制限時間の中で完成させるという内容です。木材を切断し、組み立てて箱を作るといったものや、電動工具を使ってドアノブの取り外し、および取り付けをする、水道パッキンを交換するという課題が過去には出題されました。

2-3. どんな人におすすめ?

DIYの技術は生活している人すべてに役立つものです。その点ではどんな人にもおすすめの資格といえますが、なかでも何でもある程度自分で修理や補修をできるようになりたい、家族や友人の手伝いをしたいという希望がある人や、家具を自分で組み立て、内装を自分で手がけたい、作業を安全にしたい、人にアドバイスするのが好きな人におすすめの資格です。

3. DIYアドバイザーを取得するメリット

DIYアドバイザーの資格を取得するとどんな場面でメリットがあるのでしょうか。趣味の範囲内でも役立つ資格ですが、それ以外にも活躍できる場所があります。

3-1. ホームセンター

DIYアドバイザーの資格を取るにはホームセンターで取り扱う建材、その他の材料についての知識が必要であり、また実技試験では加工もすることから、ホームセンター勤務の場合は必ず役に立つでしょう。コロナ禍により家で過ごす時間が増えたことによって、ホームセンターの売上も伸びている中、DIYアドバイザーの需要も高まりつつあります。

3-2. カルチャーセンター

DIYアドバイザーの資格を活かす手段として、カルチャーセンターのDIY教室での講師があります。DIYはどれぐらい技術があるのかという証明が難しいものですが、DIYアドバイザーの資格があれば信用度が高まり、講師として活躍する道が開きやすいでしょう。DIYアドバイザーの役割の一つ「DIYを教える、アドバイスする」を仕事として実践できる場としてカルチャーセンターはおすすめの職場といえます。

4. まとめ

DIYアドバイザーは、DIYを普及するとともに、DIYをする人に正しい方法を伝え安全に作業してもらう役割を担うものです。DIYが上手になりたい人だけでなく、人に教えたいという人にも向いている資格です。

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