2023年05月01日

「リフォーム業界」とは?市場規模やコロナ禍の影響など、現状を徹底分析!

「リフォーム業界」とは?市場規模やコロナ禍の影響など、現状を徹底分析!

就職を考える人の中には、「リフォーム業界ってどうなんだろう?」「リフォーム業界の今後の展開はどうなるんだろう?」と考える人も多いかもしれません。建築の仕事の中には、新築を手掛ける業界もあれば、リフォームを手掛ける業界もあります。今回は、リフォームを手掛ける業界への就職を考える人向けに、リフォーム業界の現状を徹底分析していきます。

1. リフォーム業界とは?どんな仕事がある?

まず、リフォーム業界とはどのような業界なのか、どのような仕事があるのかを解説します。

1-1.「リフォーム業界」とは

住宅の改修・改築工事、いわゆる「リフォーム」を請け負う業界が「リフォーム業界」です。リフォーム専門業者だけでなく、新築を手掛ける工務店や建築会社、大手ハウスメーカーも大部分はリフォームも行っています。さらに近年では、リフォーム業界に新規参入する他業種企業も増加しています。

1-2. リフォームの仕事内容

リフォーム業界における職種はさまざまあります。施工を行う「リフォーム大工」だけでなく、「設計者」や専門知識とコミュニケーションスキルが必要な「営業」、内装のリフォームにおけるインテリアを提案する「インテリアコーディネーター」など、リフォーム業界に携わる職種は多岐にわたります。

2. リフォーム業界の現状とは?

リフォーム業界の現状を、市場規模や受注が多い内容、コロナ禍など近年の動向などで見ていきます。

2-1. 市場規模の推移

国土交通省による「建築物リフォーム・リニューアル調査報告」をもとに、市場規模の推移を分析していきましょう。2013年4兆8238億円あった国内のリフォーム受注高ですが、その年をピークに緩やかな減少傾向にあります。2020年にはコロナの影響で大きく落ち込んだものの、2021年には17.5%の回復に転じ3兆5477億円となりました。前年の需要減の反動や、「おうち時間」や「在宅勤務」の増加によって、より快適な住まいへの関心の高まりが背景にあると考えられるでしょう。

省エネのための施策として国として「エコリフォーム」を推進しており、省エネ・エコのためのリフォームに補助金を助成しています。また、住宅産業においては「新築からリフォームへ」と言われるようになり、新築にこだわらず中古物件を大きくリフォーム・リノベーションして住まうライフスタイルが、若年層を中心に流行しています。ただしまだまだ新築進行も根強いため、今後の市場規模もほぼ横ばいに推移すると見られています。

2-2. 受注が多いリフォーム

リフォーム市場の中で最も受注額が大きいのが、「塗装など・その他」で42.9%です。外壁塗装は定期的なメンテナンスが必須なことが広く周知されていることからも、安定した受注が見込めます。同じくリフォームの需要が大きい部位が、水回りです。「キッチン」が10%、「浴室」が7%、「トイレ」が4%、「洗面所」が1.5%で、水回り合計で23%を占めました。前年から7.4ポイントと大幅に増加したのが「家具・インテリア」です。ステイホームやテレワークによって、造作のデスクや間仕切りなどのリフォームを行う人は確実に増えているのです。

2-3. コロナ禍の影響は?

コロナがリフォーム業界に与えた大きな影響は、営業方法の変化が挙げられます。従来見学会や対面での営業などを行っていたリフォーム会社もそれが叶わなくなり、新業態での営業を導入するようになりました。顧客側も対面での対応よりも、リモートでの見学会やzoomによる営業、打ち合わせなど非対面でのやりとりができるリフォーム会社を求めるようになっています。

顧客がリフォームに求めるものも変容しています。職場に通勤してのワークスタイルから、在宅での勤務などワークスタイルが大きく変化したのに伴い、「リモートワークしやすくする造作デスクのリフォーム」「テレワーク用の間仕切りの設置リフォーム」など、新しいリフォームのニーズが生まれました。その他にも、「玄関で手洗いできる間取り変更」や「おうち時間を充実させるガーデンリフォーム」、「室温を変えずに換気できる空調へのリフォーム」なども、コロナの影響で新たに創出されたリフォームへのニーズの例です。

このように、コロナ禍によって従来の通りにいかないこともある一方で、新たな営業のチャンスや新たなリフォーム需要の拡大が期待できます。

2-4. 伸び悩みの中、新規参入も増加中

リフォーム業界で大きなシェアを占めているのが、大手ハウスメーカーです。新築を建てたハウスメーカーにリフォームを依頼するケースが多いためだと考えられます。そして近年、新規参入企業も増加しています。とくに家電量販店やホームセンターなどの新規参入が目立つでしょう。今後も他業種からの参入は大いに考えられ、競争の激化は避けられないでしょう。そのためにも、顧客の新たなニーズを的確に捉えて柔軟に対応していく必要があります。

3. まとめ

リフォーム業界の市場規模推移から予測される今後の動向としては、ほぼ横ばいが予想されます。それでも既存住宅をリフォームして住まうニーズも、着実に増加していくでしょう。顧客のニーズを的確に捉えていくことで、今後も大いに成長が期待できるのが、リフォーム業界だと言えます。

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